受刑者は刑務作業でお金がもらえる?Yes!刑務作業に従事している受刑者には1時間あたり数銭~数円単位という一般社会の時間給の数百分の一以下の金額が支給されるぞっ!

刑務作業に従事している受刑者に1時間あたり数銭~数円単位という一般社会の時間給の数百分の一以下の基準で支給されるお金。それがいわゆる作業報奨金である。

入ったばかりの新人受刑者に支給される作業報奨金は月額100円程度にも満たないこともザラだが、真面目に勤め上げ3年も経てば月額5000円ほどにまでアップする。

とは言え、あまりにも安いその理由は一般の労働者が労働の対価として受け取る賃金とは性質が異なるためだ。



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もらえるけど全額は使えない受刑者の”給料”事情

額の低さから、釈放後の更生資金にもなりえないという批判もある。

また、受刑者が刑務作業で製造した製品は一般企業で販売されるが、それらは一般の労働者が製造した額とほぼ同じ価格で販売される。

つまり刑務所の受刑者が月数千円という作業報奨金で製造した製品をボッタクリ価格で販売しているという事実がそこにある。

これはある意味、搾取であり強制労働だとして外国や日弁連が抗議声明を出している。

刑務所によって報奨金の額が違う

受刑者の作業は各刑務所によって違ってくる。当然、そうなれば報奨金の額も違ってくるのだ。現在、国内で一番高い報奨金が支払われているのが岡山刑務所である。他の刑務所に比べると、実に2倍以上も高い。

受刑者が稼いだお金は受刑者自身が刑務所内で使うことができる

実は作業報奨金を使えばムショの中でも日用品が買えるのだ。

稼いだスズメの涙ほどの報奨金で何が買えるのかというと、刑務所内で使用する日用品や家族に送る手紙の切手などの購入に充てることができる。

もちろん、日用品の大部分は刑務所側が無償で支給してくれるが、これらは質が悪いため大部分の受刑者が電気カミソリや質の良い下着を買っているのが実情だ。さらには集会で食べるお菓子を買えるのは嬉しい。

ただ、お菓子についても自分で買わなくともお正月に出る。

なにはともあれ、受刑者が稼いだお金は受刑者自身が刑務所内で使うことができるのがせめてもの救いか。


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