この記事の所要時間: 633

刑務所の受刑者たちが暮らす雑居房。何しろ自由の剥奪されたムショ暮らし。やること、できることは限られている。

それでも夕方五時前に一日の出役という名の奴隷作業から解放され食事が終わったのなら、あとは自由時間となり、意外と自由に過ごせるようだ。

部屋にある囲碁将棋盤を使って遊ぶのも自由だし、普段の行儀が良い優良受刑者であればテレビで相撲や野球中継、お笑い番組などの視聴もOKだ。ただし、悪さをすればテレビ視聴禁止処分が下る。


スポンサーリンク

刑務所では雑誌が読める

雑誌についても大抵の種類は各自の好みのものを購入することもできるし、一般的な雑誌であれば差し入れしてもらえる。だが、その基準は刑務所長の裁量によって違ってくる。

「社会では紙の書籍は需要が減ってるらしいけど塀の中では需要が高い」とは2006年に放火の罪で逮捕され、懲役10年の判決を受け収監されている”くまぇり”こと平田恵里香受刑者の弁だ。

同受刑者は2006年ごろから、自分が通っていた中学校の体育館などに「いじめを受けるなどしたため、嫌な過去を消し去りたいと思った」という理屈で放火して全焼させるなど複数の放火を行い、なおかつその火事の様子を撮影し、自身のブログに載せる等の奇妙な行動をとっていた。

平田受刑者は自称・熊田曜子似のブロガーとしても一部で有名で、芸能界を目指していた”アイドルの卵”でもあった。逮捕直前にはグラビア写真の撮影も行っており、逮捕直後に週刊誌がそれを掲載するという異様な事態にもなり世間を驚かせた。

彼女の10数件にものぼる放火による死者は幸いなことに一人も出なかったが、ウサギ小屋のうさぎが一匹焼死している。彼女の心に去来するものは何か・・・。

2015年現在、平田受刑者は雑誌『創』にて漫画の連載を持っており、刑務所の中の出来事や所感などを漫画にして外部の協力者の元に手紙を出しており、それが毎月『創』に掲載されている。

さて、冒頭のとおり、同被告によれば、刑務所内では雑誌こそが受刑者の最高の娯楽のようで、お気に入りの雑誌が休刊になってしまうと、たいへんショックだという。

なお、刑務所内で漫画が読めるのであれば、当然新聞も読んでいいのかと思うだろうが、もちろん読むことも許されている。しかし、暴力団関係の事件や特定の事件については黒で塗りつぶされている。

刑務官しか知らない刑務所のルール―衣食住、懲罰、死刑囚 かくも哀しきムショ暮らしの全貌!

刑務官しか知らない刑務所のルール
―衣食住、懲罰、死刑囚
かくも哀しきムショ暮らしの全貌!

4537254963 | 坂本 敏夫 | 日本文芸社 | 2007-05

刑務所では運動・スポーツができる・・?ムショの運動と体育事情は?

受刑者の日々の健康は、そのヘルシィな食生活で養われているけれど、やはり受刑者の健康面と息抜きをかねてスポーツが行われている。実は意外と受刑者たちは満足に運動が許されている。刑務所の受刑者はブラック企業同様、体が資本。ガンなどのよっぽど、重篤な病気の場合はアマアマな医療刑務所に入所できるけれど、軽傷や軽い病気、さらにはうつ病なんて心のヤマイになってもロクに治療も受けられません。近年ではこれが、ジンケンシンガイだと騒ぎにもなっているのは、ちまたのブラック企業みたい。だから日々の体操や運動もまた大切。受刑者は普段、刑務作業をしているのでカラダがなまるという事は無いけれど、個別運動場という仕切りされた場所で個別に運動もできる。この一人用スペースで、ラジカセから流れる音楽に合わせて、例の映画でお馴染み、「ヨイショーッ!」という掛け声が絶妙な天突き体操と呼ばれるラジオ体操のような運動を行っています。

これは単なる体操ですが、刑務所の中にも運動会のような大規模な体育祭もあります。これは刑務所の行事としては、かなり大規模なもので、受刑者たちも楽しみにしている者が多いといいます。

この日ばかりは、競技者を応援するために大声を張り上げても、刑務官からはお咎めなし。こんな時でしか騒げないので受刑者のストレス発散具合はかなりのものがあるでしょうね。

学校の運動会は「クラス対抗」ですが、刑務所の場合は「工場対抗」となります。その工場で誰が一番偉いのか?といえば、もちろん各工場を管理するそれぞれの担当さん、オヤジ、つまり刑務官ですから、刑務官の顔を立ててやるためにも、工場に配役となっている受刑者は頑張るそうです。

やはりオヤジも人の子。自分の工場が一番になればうれしいし、その後の受刑者たちへの態度も少しばかりは変わるのかもしれません。

そんな淡い期待に思いを馳せて今日も受刑者たちは日々黙々と刑務作業にいそしむのです。

お菓子の食べられる集会

集会は主に優良受刑者のみが参加できる一種の”お楽しみ会”であり、数百円程度の予算でお菓子と飲み物が出る映画の上映会だ。集会には3級者・2級者・1級者・優良工場・誕生日(月)・お盆・正月など各種あり、出るお菓子の種類はというと「刑務所の中」ではアルフォートとコーラでしたが、実際は刑務所によって違うのが実情。

甘いものが食べたいのに 「ポテトチップス」や「サラダせんべい」なんて出され、がっくりする受刑者もいるんだとか。一方でロッテのチョコパイなどが出されることも。

なお、当然ながら優良受刑者のみの特典なので、お菓子をこっそりポケットに入れて雑居房へ持ち帰り、あとで自分で食べたり同室者に分け与えたりすると懲罰になるのは言うまでもない。

年に一度のソフトボール大会、運動会

これはお菓子と外部の弁当が出るのが魅力だという。カラオケ大会、将棋・囲碁大会なども週に一回ある。税金で。

注文した本が手元に届く配本日。

自分で注文していた本が月に一回届くのがこの配本日。一般的な雑誌や漫画、特殊な雑誌など大抵の本は購入が可能なのだ。ただし、刑務所によっては所長による謎の検閲があるので、見たい本が見られない場合がある。

最大の娯楽が毎年一回、慰問に来てくれる歌手のコンサート。

さて、娯楽のページでも書きましたが、こちらではさらに詳しく刑務所における「慰問行事」について紐解きたいと思います。世間でもおなじみの刑務所の慰問と言えばやはり、歌手によるムショ内コンサート。

それも有名大物歌手がゴロゴロ。歌手の知名度は刑務所の規模と比例するようで、小さな刑務所に大物歌手は来てくれないけれど、3000人クラスの府中刑務所などでは島倉千代子など大物の演歌歌手が来るようです。

慰問は娯楽であるけれど、強制参加であって拒否できないのがつらい。大物歌手のコンサートを見ると「刑務所に入ってヨカッタ」と思えるのだろうか。それはないだろう。

刑務所への慰問行事によく来る大物芸能人

一方、大物歌手だけでなく、一芸に秀でた様々な人々がやってきて囚人たちの前で芸を披露してくれます。サンドウィッチマン伊達は慰問でふざけたら刑務官からキツイ説教をされたとのこと。
http://news.livedoor.com/article/detail/8954701/

また日本の女性歌手デュオであるPaix2(ペペ)も頻繁に慰問活動を行っています。2014年にはその長年の活動が国に認められ、保護司の資格もゲット。

ほかには落語家、地元で活動するアナウンサー、達磨絵師、太鼓会などもおとずれています。さらに地元高校の吹奏楽部も刑務所に慰問に行くこともあります。

刑務官の悪口も娯楽の対象に

刑務所の娯楽なんて娑婆に比べたら無いに等しい。しかし、無いなら無いなりに楽しもうというのが受刑者たちだ。だから刑務官の陰口さえ愉しみになる。

あの担当さんはカスだ、甘いだ、特に工場の担当刑務官の話が多くなる。担当のオヤジの癖や趣味などを把握しておけば、刑務所生活も楽になる。


スポンサーリンク