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アマシャリで遊ぶ受刑者たち

また興味深いのはアマシャリで遊ぶ受刑者もいるところだろうか。食い物で遊ぶなんて、日本人であれば忌避したいところだが、塀の中ではそれすら娯楽にされているといったところか。

2006年に放火の罪で逮捕され、懲役10年の判決を受け収監されていた”くまぇり”こと平田恵里香受刑者の”手記マンガ”によれば、甘シャリを”団子にした麺”で包んでマンジュウみたいにして食べるのが乙だという。

袋めんが出たときは袋のまま、手で揉んで団子状にしてスープへ投入し、”すいとん”風にして食べるのも乙だという。このように受刑者は日々の何気ない日常を彩るために3色の食事においても創意工夫しているようである。

逆に刑務所で出ない食事ってのは何 ?

北海道の月形町にある月形刑務所では2013年、500人が食中毒になった例もあり、刑務所規模の人員数で集団食中毒などがひとたび発生すれば、大変なことになる。

自衛隊の食堂では集団食中毒を考慮しながらも刺身が出されているが、刑務所では刺身などの生ものは出ない。集団食中毒の防止を念頭に置き、生卵、刺身など生ものは正月でも絶対に出さない方針が取られている。

檻メシに対する受刑者たちの不満

無料で食事を食っているくせに何で不満を言うんだと塀の外から指摘もされているが、ともかく受刑者からは食事について不満があるようだ。中でも「プリンをハシで食うのはちょっと」などの声がある。

これまで刑務所内の食事では、箸のみで、金属のスプーンは安全面から使うことを許されなかったが、現在では改善され、紙製のスプーンが渡されている。他にも冬季は食事が冷たいとか、配食の公平性に掛けるとか、高齢者はネーブルオレンジの皮を剥きにくいなどの不満があるようだ。

これらの不満は有識者からなる「刑事施設視察委員会」の活動報告(平成26年度分)で明らかになったものだが、刑務所の事務をつかさどる法務省矯正局では、7割以上の不満に対して”前向きに改善する”としているようだ。

檻(オリ)メシにはランクがある?

さて、配食の公平性の問題であるが、事実として刑務所の食事には受刑者の職種によって盛りに違いがある。

ABCと3種類のランクがあり、それぞれ立ち仕事や通常の作業の者、作業に出ない者用にカロリーの面から食事の量が違うのである。

工場勤務で立作業の受刑者には最も高い2620カロリー分のメシの量が供されているが、これは一般の成人が必要とする最低限のカロリーである。

背の高い受刑者にはさらに盛りが多くなる。ただ、見た目にはあまり変わらないようである。


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