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食事のカロリーが足りないとして受刑者に国が告訴された

なお、2014年に刑務所に収監されている受刑者が、刑務所の食事のカロリーが不足しているとして国を訴えた。この受刑者はカロリーが少ないために体調不良になったとして、国に対し150万円の賠償を求めたということだ。

そして甲府地裁は国の過失を認めて精神的損害に対する慰謝料として国に10万円の支払いを命じたそうだ。

なお、この男性受刑者には奥歯がないことにより、噛むのは困難だという理由で主食にお粥が2年間供されたとのこと。

刑務所の中のごはん

刑務所の中のごはん
488379122X | 永井 道程 | 青林工藝舎 | 2003-08

刑務所内で特別待遇を受けている一部受刑者たち

日本の刑務所の場合、一度収監されると受刑者は、例え有名人や政府高官、それに政治家など高位な人間であっても、一般受刑者と同じ扱いを受けるというのが建前だが、実情は一部の有名な受刑者は単独房に隔離され特別待遇になっている。

それは檻メシにもあらわれており、刑務所の中で受刑者たちが食べている食事も実は全員同じではない。例えば、イスラム教の信者などには豚肉の入らない特別メニューが供されていいる。

これについては2014年、松島みどり法務大臣自らが「逆差別でずるいんじゃないか」と発言し、物議をかもしてもいる。

典拠元
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000416220050330008.htm

そしてもう一方、特別待遇の受刑者がいる。それが在日アメリカ軍の兵士。アメリカ軍の兵士や軍属などが犯罪を犯した場合、日本の刑務所に入ることも間々あるが、米兵もまた特別扱いをされており、日本人受刑者ならば週に3回しか許可されぬ入浴も、米兵は毎日シャワーが許可される。

さらには食事も肉が多く出たり、さらにはアップルパイやチェリーケーキ、牛乳、コーヒーも在日アメリカ軍から現物で刑務所へ届けられているなど特別な措置が取られている。

これは2006年に明らかになったものだが、収監米兵への米軍からの差し入れの受け入れは刑務所長に許された「裁量権」で許可してるわけではなく、日本政府が政策として行っているアメリカへの忖度だ。

一般人が刑務所の檻メシを食えるのか?

前述したように、刑務所の食事はカロリーも低く抑えられており、普段のメニューはとにかく質素だ。こんな刑務所の食事、すなわち檻メシを食べたいなどと思う一般人は少ないだろう。

だが、食いたいと思っている一部の人間もいる。これまで、刑務所の本物の食事は受刑者と刑務官、それに視察の議員などしか食うことが出来なかった。

北海道網走市にある博物館の『網走監獄』では監獄食と銘打って『現在の網走刑務所の受刑者が食べている食事を再現した食事』を喫食体験できるが、刑務所が民営化されている現在では一般人も刑務所の”本物の”獄メシ、檻メシを食うことが出来る。

それが山口県美祢市で全国初のPFI方式を使った刑務所として開所した民間刑務所こと「美祢社会復帰促進センター」内にある見学者向け食堂である。

受刑者が実際にその日食べているメニューと同じ食事が「美祢定食」(370円)として喫食できるのだという。もちろん、バクシャリであり健康に良い。ただし、限定20食の数量限定。

ほかにも各刑務所匂いて毎年一回行われる「矯正展」にて実際の食事が喫食できる体験ベントが行われる場合もあるので要チェックだ。

2016年から給食を民間委託する刑務所が出てきた

このように、ムショの獄メシは受刑者自らによる調理とは異色だったが、時代の趨勢から民間委託が増えているそうだ。民間委託の理由だが、経費削減のほか、食中毒防止というものが目を引く。

加古川刑務所(兵庫県加古川市)は3月1日から、受刑者への給食業務を民間に委託する。全国の多くの刑務所や拘置所では受刑者が調理を担当するが、毎年のように食中毒が発生している。法務省は衛生管理強化の一環で入札を実施し、同刑務所を含む3施設への一括委託を決めた。従業員は地元で採用するほか、落札価格は従来の予算規模を下回り、経費面でも効果が期待できるという。

典拠元 神戸新聞 https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201603/0008849519.shtml

また、高齢の受刑者が増えることで炊場工場に出役させられないという懸念も出てきているようだ。

受刑者高齢化…自炊できぬ 刑務所の給食、来年から民間委託 法務省

典拠元 産経新聞 http://www.sankei.com/west/news/140513/wst1405130024-n1.html

いずれにせよ、刑務所と自衛隊の給食は自前で作るというのが基本だったが、今後は変化することになりそうだ。


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