檻メシまとめ

このように意外と多岐にわたる檻メシの各種メニュー。収監されていた受刑者の手記を読む限りではある意味、一般社会で暮らす我々が普段食べているものと、たいして変わらないのではないかと思えるだろう。

ただ、味の感じ方や好き嫌いは人それぞれだが、実際に収監されていた元受刑者の一部からは、とくに堀江貴文氏の様な著名人の元受刑者の檻メシに関する肯定的な発言に対して「刑務所の食事が美味いわけないだろう。話を盛るな」という声も聞かれる。また、過去には予算の面から出されていたメニューも、近年の予算削減で全く出なくなったこともあるという。

いただいた複数のご意見について

当ページに対してご意見をいただきましたので下記に掲載させていただきました。

記事を読ませていただきました。
自分はホリエモンと同じ長野刑務所(初犯かつ短期刑囚の収容)に
2012~2014年の2年ちょいの間、収監されていました。
出てきてからいろんな媒体の刑務所話に興味をもちネット検索したんですけど
「古い時代にあったが今は存在しない過去の話」「芸能人収監者などの『盛った話』」が非常に多く
現状とは全然違うと思う事が多いです。
もちろん収監された時代や、各刑務所にも個性があるので、一概にこうだという話はできないのですが
明らかに誤解を生む情報の多さにびっくりしているところでもあります。
基本的に現在の刑務所の動向は、全体的に「予算の縮小傾向」にあります。
少し前までは割と「刑務所でこんな贅沢していいの?」とか優遇されていた事も
どんどん中止や縮小されているのが実情です。
私が収監されていた2年ちょいの間ですらどんどん優遇は悪化していっている印象を受けました。
(例えば居室の布団の交換時期の延長や、食事のおかずが同じ品目でも小さくなったり劣化したり、イベント事の縮小化など)
なので私も2012~2014の2年間しかいませんでしたが、少しは意見を参考にしていただけないでしょうか?
例えば「食事」の項目だけでも、これだけの違いがあります。
> 朝食にバターとチョコレートクリームのついたパンが出る
朝食は基本的に麦飯+小皿(漬物やでんぶ、ミニ納豆など)+味噌汁の質素なメニューでパンはでません。
パンは2週間に1回程度、「夕食」に出ます。またその際は小袋の各種ジャム(もしくはマーガリン)が1つ付属するだけで「バター」は絶対でません。
> 夕食にラーメン
シャバで出るようなものではありません。小学校の給食で出るソフト麺と汁を足してできるようなものが「昼食」限定で出ます。
工場で作業中に係の者が、かなり前から用意するので、みなが昼食にありつく頃には汁も冷め、麺は伸びきっています。食えたものではありません。具も貧素。
> 刑務所でマック
そんなもん本当の本当にレアな実験みたいなもんで、通常そんなシャバの食事ができる事などありません。歴史的なレアケースの話であり
そんな試みがちょいちょい行われているみたいな印象はもたれたくないです。
> カツカレーなど割と豪華な飯も
2年間で1度も「カツカレー」なんて出ませんでした。カレーの時はカレーのみです。(毎週月曜日昼飯は決まってカレー)
また「豪華な食事」も出ません。「とりのからあげ」というメニューが希に登場し、人気メニューだったのですが
最初はコンビニで売ってる「ファミチキ」くらいの四角い鳥モモ肉を揚げたものが出たんですが
途中からサイズはその四角い肉を斜めに切った「三角形の肉」(もちろん大きさは前の半分)、かつ、モモ肉→ヘルシーなパッサパサの胸肉に変更という
大幅な「グレートダウン」が存在しました。基本的にこんな感じでおかずの質はどんどん経費カットが進んでいったのが現状です。
そもそも「肉」そのものが滅多にでない!出ても非常に質の悪いゴリゴリの肉です。
> 行事の特別食
基本的に国の定めた祝祭日(カレンダーで休日)には100円程度の菓子(特食)が出ますが
それ以外の行事(カレンダーで通常日)には、何も出ません。(例外はクリスマスですが、ほぼスポンジだけの小さなケーキが出るだけです)
バレンタインチョコ、ひなあられ、月見団子、ぼたもち、ウナギ→都市伝説です。絶対でません。(かなり昔は小さいウナギとか出たみたいですが現在はありえない)
例外として「刑務所」では絶対出ませんが、刑が確定する前、もしくは死刑囚が収監される「拘置所」ではイベント日に菓子が出たりします。(バレンタインにチョコなど)
> 甘シャリ
通常の食事メニューでは一切でません。記事にある模範囚のみが参加できる集会で自費購入できる菓子と
前述の「祝祭日」に出る特食しか甘味を口にする事はありません。
> コーヒーが飲める
年に1回「花見」と呼ばれる運動場での集会があり、そこで缶コーヒー1本とどら焼きが食えます。これは誰でも無料で配布。
それ以外では模範囚集会の自費購入以外でコーヒーを口にする事はありません。
・・・とまあ食事の項目だけでも実情はこんなに違うんです。ウナギなんか絶対でない!甘シャリも貴重なもので滅多に口にできない!
年末年始の特食も年々グレードは下がってきている印象があり、映画「刑務所の中」で公開されているような豪勢な内容・量のおせちは出ません。
その手の特食は外注になるんですけど、年々内容は貧素になってて、せいぜいちょっと豪華なコンビニの幕の内弁当レベルのものがでるだけです。
ちょっとでも記事の参考にしていただけたら光栄です。では・・・

2017年10月07日、さらに御意見をいただきました。

はじめまして。
2015~2017年にかけてPFI刑務所の一つである喜連川社会復帰促進センターに入所していた者です。
檻メシの記事とそれに対する意見を読ませて頂きました。

他の事柄にもよりますが、この手の処遇については施設によるとしか言いようがありません。
他の施設に職業訓練へ行った同衆や他の施設から移送されてきた者(26歳で少年刑務所から移送や不良移送など)からそれぞれの施設の実情などを聞くと、同時期であっても施設によってだいぶ違うなと言うことが多いです。

例えば自費購入できる菓子(優遇菓子)の喫食方法は、一般的には集会などで配られその場で食べなければならない施設が多いようですが、喜連川の場合土曜午前に一斉に配られ、月曜朝食空下げ時まで居室内で食べることができます。
そのため、担当のオヤジ次第ですがたいていの工場では同一雑居内の優遇区分は統一していることが多いです。
不正授受の温床になったり妬み僻みを助長することになりますので。
3類は3類だけの部屋、優遇菓子がもらえない罰開け(4類5類)と未類はひとまとめ、など。

あと甘シャリや特食について、特食には基本的に甘シャリは含まないと言う認識でした。
甘シャリは通常の食事に出てくるヨーグルトやぜんざい、きな粉など甘い味のおかずやデザートのことです。
一部の受刑者(少年刑務所上がりなど)は、シャリに混ぜて増量などやっていたりもします。
そして祝日菜と呼ばれる特食はカレンダー通り祝日に100円程度のお菓子が出ますが、行事や特別な日に出てくる特食は
・クリスマスイブにケーキとペットボトルの炭酸飲料
・誕生日会のケーキ(もしくは菓子パン的なもの)とコーヒーまたは紅茶・
運動会の日にお菓子・
年末年始のお菓子セット
以上です。
バレンタインなど祝日ではない行事には基本的に何も出ません。
季節的な特食が出たとしても、祝日菜としてそれっぽいものが出る程度で、たいていの場合普通のスナック菓子などの方が量も多く柏餅などは概ね不評です。

おせちは恐らく外部の業者から仕入れた仕出しのものが出て、年に一度の貴重な生の魚介類が入ってますが、食中毒対策なのでしょうか素材の味がまるでわからないぐらい酢に漬けられているので、酸っぱいだけでうまくありません。
それでも生で味わえるイカなどの食感に喜びますが。

普段の食事で肉料理は割と多く出ましたが、豚と鶏ばかりで牛肉は三が日にしか出ません。
食事の味付けはさほど薄いと感じませんでしたが、味噌汁や豚汁が減塩のためか驚くほど薄く、入所した当初は出汁や味噌を入れ忘れてるのではと疑ったほどです。
それもしばらくすると慣れてしまい、豚汁やけんちん汁などは野菜の甘みが感じられて却ってうまく感じたりします。
パンと麺は週に1度、決まった曜日の昼食として出ます。
魚は2週に一度金曜の夕食に出ます。
パン食の日は主食のパンがシャリの日と比べてカロリーが低いため、夕食のシャリが普段の2割り増しぐらいになります。
そしてとにかくカレーが多かった。
月に6~7回はカレーが出ますし、種類も豊富でした。
普通のカレー以外に野菜カレーやホワイトカレー、パンプキンカレーなど。
ただカツカレーは一度も出ませんでした。

喜連川は食事の味はハズレですが、メニューは色々と創意工夫しているようで、シャバでも食べたことのないちょっと洒落たメニューが出たりすることもあります。
味がハズレなのでお得感は薄いですが。
在所中に一度食事に関するアンケートがあり、多くの受刑者が嫌いだと言うレバーの調理法が変わったり、リクエストの多かった唐揚げが出るようになったり、改善しようと言う意思は感じるのですが、如何せん味がよくないのでなかなか不満は解消されませんでした。

ちなみに正月以外でも銀シャリが食べられる日と言うのも年に何度かあります。
炊場の工事や清掃の日です。
コンビニの一番質素な弁当のようなものが出ますが、シャリが銀シャリだと言うだけで問答無用で当たり扱いです。
麦シャリばかり食べていると銀シャリの甘みと香りが本当に嬉しいのです。

予算は確かに厳しいようで、一時作業報奨金での物品購入が大幅に制限されたりというとんでもない事態が起きたりもしたようですが、喜連川の場合は徐々にですが処遇面では緩和される方向になってきています。
例えば居室内でタオルを石鹸などで洗えるようになったり、制限区分(類ではなく種の方)が上がりやすくなったり、優良単独室(準解放居室)への収容者の区分が緩和されたりなど。
この辺りは時代の流れということもあるかもしれませんが、一番の要因は施設長やそれに準ずる人間がどのような決定を下すか、だそうです。
喜連川の場合は刑務所長ではなくセンター長という人間が施設長にあたりますが、彼は神輿のようなものなので、実質的にはその下にいる人間が方針を決めていると思いますが、その人間が在所中に変わったらしく、処遇面を緩和する方向に動いたという話をあるオヤジから聞きました。
なので方針を決める施設トップの方針次第で、処遇が厳しくなったり緩くなったりということが起こります。

時代の流れとしては行進時の声出しなどは縮小する方向になっています。
外部機関からの提言によってだそうで、運動連行以外では声出し(イッチニ!や連続歩調など)は原則しなくなりました。

あとPFIは半民間だから処遇が緩いとイメージされがちですが、そんなことは無いようです。
川越から移送されてきた複数の人間が、川越よりオヤジがうるさくて厳しい、などと言ってました。
根拠のない噂話に惑わされ、喜連川に来れたことに喜び実情を知ってがっかりした、という奴が多いです。
優遇区分も上がりにくいし、仮釈も率こそ高いですが期間は渋いです。

長々となってしまいましたが、施設によって、そしてその施設の長が誰かによって処遇は大きく変わるため、同じ施設であっても時期などによって結構違うことが多いよ、ということです。
刑務所は慣れてしまえば楽ですが、それでも貧乏だろうがなんだろうがシャバの方がいいです。

以上、檻メシについて二件の御意見をいただきました。ありがとうございました。
皆さんも『実際の刑務所の内情と違う!』と思ったらどんどん意見を送ってくださいませ。


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