拘置所と死刑執行について解説。死刑囚は普段、拘置所で何をしているのか?



刑務所とは刑が確定した者が服役のため収容される施設である。基本的に服役させるという事は受刑者に更生の機会を与えているという事。

一方、拘置所とは刑が未確定の未決囚とすでに刑が決まって刑務所に送られる前段階の既決囚が留め置かれる施設だ。意外に自由なのが、この拘置所に留め置かれている未決者の生活なのだ。

毎日お菓子も食べられるし、本も読み放題。何より嬉しいのは刑務所と違って強制労働が無いってこと。

合法的にニートが可能なのだ。大抵の未決囚は読書をして過ごしている。普段、未決囚は拘置所内で私服が着用でき、髪形も自由。

また、面会や手紙の発信が平日なら毎日可能。刑務所では「月に数回」と制限があるのでこちらも大変な優遇だ。

拘置所では無論、国からタダで食事が供されているが、質素なもので刑務所よりもやや劣るという。しかし、自分のお金があれば出前も可能。

東京拘置所では実に100種類以上の食品が購入できるというから驚きだ。また、拘置所への差し入れも可能で、親族などが差し入れできる。こちらも刑務所に比べるとかなり優遇されていて、食べ物、お菓子や果物のほか、衣類、マンガ、布団、お金まで差し入れることが可能。一方、拘置所の冷暖房は。

刑務所の冷暖房事情の厳しさは別項でも書いたが、拘置所はやはり受刑者ではない未決囚が収容されているとためか、刑務所に比べるといくらかマシのようである。

刑務所の冷暖房事情とは?

こんな天国みてーな合法ニート収容所の一方で、もう一方の地獄の側面もあるのが拘置所である。

拘置所で何が行われているのか?知ってる人にはもう説明不要だよね。



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拘置所での死刑執行

拘置所には上記の未決囚のほかに、いわゆる死刑囚がいる。
裁判所から「あなたにはもう更生するチャンスは無いので死刑に処します」と言われ、死刑確定を受けた者が収容され、死刑を執行されるのも、ここ拘置所なのである。

先に書いた通り、刑務所とは服役をするための施設。死刑判決を受けた被告人は死刑自体が与えられた罰であるため、死刑囚には懲役という強制労働がない。つまり、刑務所に服役をする必要がない。

死刑判決後、そのまま拘置所内で死刑執行がなされるその日まで拘置されるのだ。

彼らの日々は何もせず読書をしているか、自分から願い出て居室内で軽作業をするかなど、限られたものである。

死刑囚は基本的に独居房に収容されており、 室内にはトイレや流し台、寝具など一式が供えられているのだが、非常に狭く自由に動ける広さは無い。死刑囚の日常は陰鬱としたものだ。

毎日3食出されるし、比較的自由なのではないかと思われるかもしれないが、現実は苛酷だ。

死刑の恐怖心から精神的におかしくなることはもちろん、懲役刑の受刑者より劣る食事によるビタミン不足や、運動不足からくる様々な病気になっても、ほとんどが病院などにかからせてもらえずに放置されている。

なお、上述の通り、拘置所に収容されている未決囚は、外部からの食べ物の差し入れが比較的自由に出来るのに対して、彼ら死刑囚の場合は厳しいようだ。

和歌山砒素カレー殺人事件の犯人とされて逮捕され、死刑判決を受けた林真須美死刑囚の場合、外部交通制限で面会人が事実上面会が不可になったという。差し入れもなく、大半の日用品が官物で生活しているという。

最後の晩餐はあるのか?

なお、アメリカの死刑囚が死刑に処される寸前には必ず死刑囚の希望する食事、つまり最後の晩餐が刑務所の計らいで与えられることが決まっている。死刑囚たちが希望する食事は実に様々で、アメリカの国民食という実情からか、ステーキを希望する者がやはり多い。

しかし、日本における死刑を巡る慣習にはそのような刑務所側の計らいと云うものは今はない。ただ、執行の前には執行を行う部屋に置かれた祭壇に供えられたお菓子を食べても良いという。

刑を執行するにあたり、立会人として刑務官のほか、医官、そして検察官と検察事務官が同席する。中にはその死刑執行の様式を実際に見て「美しい」と言った元検察官もいた。また、ある元検察官は担当でもないのに検察官という立場を悪用し、興味本位で死刑執行を見物しに行ったことを著書の中で書いている。

もはや何をかいわんやである。

なお、アメリカと違い、被害者遺族の同席は認められない。

また、刑務所の中にも死刑を執行する設備を持った場所も存在する。


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